千葉県周辺の主要活断層帯と海溝で起こる地震
 千葉県に被害を及ぼす地震は、主に、相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近で発生する地震、 関東地方東方沖合のプレート境界付近で発生する地震と、陸域の様々な深さの場所で発生する地震です。
発生区域 解   説
太平洋プレートが沈み込む
ところで起きる地震
(三陸沖北部から房総沖の海溝寄り)
 東北地方太平洋沖地震では、県内に高いところで7mを超える津波が押し寄せ、死者・行方不明者22名等の被害が生じました。
 明治以降では、1909年の房総半島南東沖の地震(1日にM6.9とM7.5の2つの地震が発生)、1938年の福島県東方沖地震(M7.5)、1953年の房総沖地震(M7.4)などが知られています。
相模湾から房総半島南東沖にかけての
プレート境界付近で発生する地震
 1703年の元禄地震(M7.9〜8.2)と1923年の関東地震(M7.9)の2つのM8程度の巨大地震がよく知られています。 房総半島南部を中心に強い揺れが生じ、一部の地域では震度7相当の揺れであったと推定されています。 また、2つの地震とも大きな津波が発生し、地震発生後短時間に来襲したと考えられます。
陸域直下の地震  1987年の千葉県東方沖の地震(M6.7)が知られています。 また、関東地方の下に沈み込んだフィリピン海プレートや太平洋プレートに関係する地震活動が定常的に活発です。 最近数十年間では、M7程度の地震は発生していませんが、1989年の千葉県北部の地震(M6.0)や2005年の千葉県北西部の地震(M6.0)のように M6程度の地震は、数年に1回の割合で発生しています。
その他の場所で起きる地震  1855年安政江戸地震(M6.9)や茨城県南西部で発生する地震のように周辺地域で発生する地震や、 東海沖・南海沖などの太平洋側沖合で発生するプレート境界付近の地震によっても被害を受けたことがあります。 さらに、外国の地震によっても津波被害を受けることがあり、1960年のチリ地震津波では、県内に2〜3mの津波が襲来し、県内で死者1名などの被害が生じました。
引用・参考:地震調査研究推進本部