ミヤコタナゴからのお願い

ミヤコタナゴからのお願い

おいらはミヤコタナゴ、今は国の天然記念物だけど、おいらのご先祖様は昔御宿にいっぱいいて、 ミオブタなんて呼ばれてたんだよう。そん頃の御宿には谷津の一番奥にも田圃があってよー、 田越し排水だもんだから一年中田圃には水がたまってよー、小川やふちの中にはいっぺーおいらの仲間が住めたんだ。

冬は田圃のふちでじっと春を待ってよ、田植えが始まる頃からよ、おいらは赤や紫の派手な色の体になって、 産卵管をのばしたメスを追いかけたり、おいらのライバルとしょっちゅう喧嘩していたんだ。ところがよー、 近頃みんなが米を食わねなったから、米が余って田圃を作らねなって田圃が荒れてきておいらが住むところがだんだん少なくなって、 困っていたんだ。それからしばらくたってよ、今度は水路が深く掘り下げられてよ、コンクリートでかためたり、 田圃から水が無くなるわ、おいらの仲間が本当に減っちまったんだ。それに清水川や落合川もよ、町の人の台所の下水が直接流れてきてよ、 水がきたなくておいらどころか、水の中に住む生きものはみんな迷惑してたんだよ。

だけどおいら御宿でこれから先もよずっと住んでたいんだよ。だから町の人にお願いがあるんだよ。 御宿でおいらが住んでいくことは、不可能じゃないと専門家の先生も言ってくれてんだけどよ、 農家や町の人が協力してくんないと、おいらは生き残れないんだ。なんとかおいらが御宿に住めるように、 また川や海にいるおいらの仲間の魚や貝も気持ち良く住めるような環境にしてほしいんだ。 そのために、町の人がみんなでどうしたら、おいらやおいらの仲間が気持ち良く住める御宿になるのかいろいろと考えてほしいんだ。 お願いします。

担当課:教育課

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